【ImageJ】細胞の核を数える #3〜解析用マクロを記録する
スポンサーリンク

「細胞を数えたいとき」ってどうしていますか?

核をDAPIやHoechstなどで染色して蛍光顕微鏡で撮影して、解析するのが一般的なのではないでしょうか?

生命科学系で画像解析といえば、ImageJですよね。

ImageJを使って細胞を計数する方法を、何回かに分けてまとめていきます。

 

ImageJをまだインストールしていない方は、こちらの記事でインストール方法をご紹介しています。

 

解析する戦略が定まったので、数回に分けてマクロを組んでいきます。

今回は、第一回として解析手順をマクロに記録するまでをまとめました。

 このシリーズの目標は、ImageJでマクロを組んで細胞の計数を自動化することです。第三回として、マクロを記録する方法をまとめていきます。三浦耕太先生、塚田祐基先生の『ImageJで始める生物画像解析』を参考にしました。
スポンサーリンク

ImageJを使って核を計数する流れ

今までの戦略をもう一度、振り返っていきます。

DAPIを使って染色した画像を使って、核を数えていました。

まずは、手動で数えてみてどれくらい時間がかかるのかを測ってみました。

 

次に、ImageJを使って解析する方法を模索していきます。

ImageJが「核」を認識するためには、「輝度閾値」を設定するのが良いことがわかりました。

 

「輝度閾値」で領域を指定しても、核が重なり合っている場合に一つになってしまいました。

ImageJに元々搭載されているWatershedを使ってみたのですが、うまく分割できず...

Watershedのパラメータを調整できるプラグインを導入してみました。

 

Adjustable Watershedを使ってみましたが、核を数えるのにはあまり向いてなさそう...

 

Interactive Watershedは割と使いやすいのでは無いかという手応え。

 

Interactive Watershedを使って、核が重なっている部分を分割することにしました。

 

解析の流れは、

  1. 画像を読み込む
  2. 8-bit画像に変換する
  3. Interactive Watershedでパラメータを設定して分割
  4. 分割された画像をAnalyze Particles...で計数
  5. 計数結果をcsvファイルに書き出す

となります。

スポンサーリンク

ImageJでマクロを記録する

解析の手順が決まってきたので、ImageJでその手順を追ってマクロとして記録していきましょう。

 

マクロは下記の手順で記録できます。

解析手順を踏んでいきます。

 

解析手順を全部踏むと、Recorderに全てのマクロが記録されています。

 

スポンサーリンク

記録したマクロを使えるようにしていく

Recorderの“Create”をクリックすると記録したマクロを編集できるようになります。

黄色い文字が関数名、ピンクの文字が変数を表しています。

関数と変数についてはこちらの記事をご覧ください。

 

 

とりあえず記録してできたマクロを何も考えずに、動かしてみましょう。

しかし...

マクロのエラーが出てしまいました...

7行目の"selectWindow"から8行目の"run("Analyze Particles...")"の操作で、ウィンドウ名を指定して解析作業をしているのですが、そんな名前のウィンドウは無いよと言うエラーが出ました。

次回からは、記録して作ったマクロを編集して使えるようにしていきます。

 

スポンサーリンク
おすすめの記事