『【RStudio】RStudioを使う』シリーズでは、RStudioを使ってデータの統計処理、グラフの描画をしていきます。
第五弾の今回は、「パッケージをインストールする」をしていきます。
「パッケージ」と言われてもパッとしないかもしれません。
これからグラフを描くために必要なデータを揃えていくために、データフレーム操作や文字列操作を簡単にする関数が入っているパッケージ(tidyverse)をインストールしていきます。
Rのパッケージって何?
パッケージというのは、英語で小包という意味です。
Rで「パッケージ」というと、関数やデータセットを集めてまとめた小包のこと。
パッケージをインストールすることで、Rの機能の拡張をすることができます。
(ImageJのプラグインと同じイメージです)
RのパッケージはImageJのプラグインと同様に、世界中の研究者たち、開発者たちが独自に開発・公開しています。
RのパッケージにはCRANを通じて公式に公開されているものと、GitHubなどを通じてプログラマが独自に公開されているものがあります。
CRANとは「The Comprehensive R Archive Network」の略で、Rのインストールをするときにも出てきましたね。
R本体や各種パッケージのインストールをするためのサーバー群です。
CRANが公式に配布しているパッケージをインストールする場合は"install.packages("パッケージの名前")"でインストールを実行します。
GitHubとは、エンジニアが書いたプログラムを公開する場です。
自分が公開したプログラムに履歴を残しながら修正したり、他のエンジニアが修正を加えたりできるWebサービス。
CRANで公開されているRパッケージも開発段階のものはGitHubにあることも...
GitHub経由のパッケージのインストールの仕方は少し複雑なので今回は割愛します。
公開されているもので、自分の必要に応じてパッケージをインストールしていきましょう。
データフレーム操作に便利な"tidyverse"パッケージをインストールする
tidyverse(タイディーバース)とは、R言語のための「モダンなデータ分析」をするためのパッケージ群(パッケージがいっぱい集まったもの)です。
tidyとは「小綺麗な」とか「ちょっと良さげ」みたいな意味。
verseはuniverse(世界)的な意味合いがあるみたいで、ちょっと良さげなデータ分析をするための統一されたパッケージが集まったものという感じです。
プログラミングが不慣れでも綺麗なグラフを描くためには必要なパッケージ群になっています。
"tidyverse"に入っているパッケージ
tidyverseにはちょっと良さげなグラフを描くためのさまざまなパッケージが用意されています。
矢印(⇦)をつけたものはすぐに使っていく予定です。
"tidyverse"をインストールする
"tidyverse"はCRANが公式に配布しているパッケージなので、"install.packages()"でインストールが可能です。
(GitHubにも公開されいていますが、インストールの仕方が複雑なのでCRANからインストールします)
インストールした"tidyverse"の中身を見てみましょう。
RStudioではパッケージの管理はウィンドウの右下Filesなどのタブの中の"Packages"タブからできます。
緑色の"Update"ボタンを押すと、アップデートするべきパッケージがリストアップされてアップデートが簡単にできるので便利です。
今回インストールした"tidyverse"パッケージを使ってグラフを描いていきましょう。
次回は、グラフを描くために必要なデータセットを作っていきます。
参考文献